宿について

    高級ホテルから安宿までピンキリで部屋にもシングル、 ツイン、ダブル(日本の和室のようにベッドがあるとは限らない)、 ドミトリー(相部屋)などの種類があります。 ほとんどの高級ホテルでは「Hotel」という名称を使うのに対し安宿は多岐に渡ります。 1つ か2つの★マーク付きホテル、単なるホテル、ゲストハウス、バックパッカーズ、 ペンション、旅社、旅館、旅人宿などさまざまです。また公共の宿としてユースホステルもあります。

    安宿の共通点としては部屋の種類に関係なくベッドにはマットレスと枕があるだけ。 (たまにシーツもある。寒い地域では毛布や布団もある場合もある。)マットレスもスプリングが壊れてたり曲がっていたり まれに高級ホテルのような快適マットレスにめぐり会うこともあります。 ドミトリーという部屋(トイレ、シャワーは共同で、部屋とは別のところにある。稀に部屋の中にある宿もある)は普通は2段ベッド (スチールだったり木製。稀にシングルベッドが平並びの宿もある)がひとつの部屋にいくつかある相部屋のことです。 2段ベッドの数は1つで2人しか泊れないものから、体育館のような部屋に50以上はあるものまであります。 平均すると1部屋4つぐらいでしょうか。また男女混合のところ(ユースホステルでは男女混合は なし)、出身国別に分かれるところ、宿についた順に詰め込むところなど そこのオーナーの考え方で違います。

    ひとりで旅をするバックパッカーはドミトリーを好みます。一番安いからです。そこに出会いがあるからです。 ひとつの部屋に数人が泊れば必ず会話が生まれ、これによって寂しさが解消されるからです。 ただ、いびきや歯ぎしりを気にする人、訳わからない人が隣や上で寝ていることが気になる人には 耐えられないかも知れません。

    また安宿にはたいていラウンジコーナーのようなところがあります。ドミトリーでなくても ここで新しい旅人との出会いが生まれます。(高級ホテルのロビーと位置づけは似てるがかなり性質が異なります) ここでは旅人同士の情報交換が行われます。

(バックパッカーにとって、このラウンジの存在意義が大きく、いくら安くても これがない宿には泊まりたがらないものです)

収容人数の大きいところではいつのまにか出身国別にグループができてそれぞれ盛り上がっていたりします。 次の行先が同じなら一緒に行ったりもします。また一緒にご飯を作ったりまたは食べにいったり と楽しいものです。毎日違う国の料理にありつけたりすることもあります。高級ホテルでは こういうことはできません。  しかしバックパッカーでも病気になったり完全静養が必要な時、または荷物をひっくり返して 整理をしたい時などは、高級ホテルとはいかなくても中級ホテルに泊ったりすることもあります。

    安宿に予約なんて必要ありません。宿を探すのも旅の楽しみのひとつです。 宿の少ない小さな町にハイシーズンに出かけるときは前もって予約したほうがいい時もあります。 それと荷物や貴重品の安全管理として南京錠(場合によってはワイヤー錠など)は必需品となります。



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